イーグル製AAAアクティブメイトの皮をかぶった気の迷い式ニッケル水素充電池・単セル放電器の中身その2

追記:5/29一部写真と文章修正

5/18 5/20
導入編 内部公開その1

と、続いた、ミニッツ用気の迷い式自作放電器ネタもこれでラスト。

追記:電池の容量が多いときに放電すると、電池の温度が50℃オーバーになるので電池に悪そう。真似するのはオススメできない。うっかりやっちった場合は、FANでもつけるなどして、電池の温度が上がり過ぎないように注意した方がいいかも。

復活

例の玉にハンダでうまく固定できなくて、フラックスぬっても強度不足で組み込み途中で外れること数回。とうとうぶち切れて、ドリルで穴開けて貫通させた上で、リード線を縛り付けました(w

久々に復活した自作放電器(外見はそうは見えないのがチャームポイント)

今回は元の基板とのツーショットで。
基板についた赤い線。この形はNGです。ゼッタイやっちゃダメ。
赤いリード線は基板の方を外して、端子側に残すようにしないと後が大変です。


復活祝いに引退電池を放電してみたら1.1Vで、1.1Aぐらいでした。
ランプ消えたら放電停止するので、このぐらい強くても安心ですね。


でも今回は放熱効果高めるつもりで、
セメント抵抗とケースの間の詰め物しっかりして密着度UP。
おかげで、1パックの完了をまたずに、温度が一気に50℃超えてた。


なんだこの危険物(笑

しゅんぱぱさんじゃないけど「危険物につき取扱注意」です。

内部写真追加

作成中の写真があったので公開
いかに低く組み付けるかが課題だったので、こんな感じになりました

まず基板上に抵抗と2SA1015をこんな感じで置いて

その上に2SC5000を乗せます。

もうこれ以外に載せ方ないよネって感じのパズル状態です。

セメント抵抗の高さでほぼ満杯のため、セメント抵抗を基板に乗せることができない。
そのため上半分しか基板はつかえませんでした。

4回路分乗せたのが次の写真。

部品はこれで全部です。つか、これ以上多くなると入りません(莫
後は電池のプラスとマイナスを接続するだけの状態となってます。
(「イーグル放電器改造専用回路図に準拠してるので、可変抵抗なしで0.89Vでオートカットします)


※アルミケースに若干の加工が必要。
金属用ヤスリの平べったいのでゴリゴリ削りました。

2SC5000があたりそうな場所のみ削ればOK

引っ張った割には

結局、誰からもツッコミがもらえなくてお寒い状態でありますが。・゚・(ノД`)・゚・。ウワーン
気の迷い式放電器には通常、こんな感じの

スイッチがついてるものなんですが
今回は、それが表面に出てないのが、最大の特徴だった

・・・はず。


で、今回使用したのがコレ

水銀スイッチです。
(傾けることで水銀が移動して、端子と接触してる間はスイッチONの状態)

だから、今回の放電器は、
振ったらムギ球が点灯して放電開始するんだゼ


べ、べつに調子悪いから、振らないとスイッチ入らないんじゃないんだからねっ!(w

ブレイクスルー

傾斜スイッチのおかげで、スイッチの取り付けのために、外装に穴あけ加工したり、スイッチの固定場所の確保が不要になった。
さらにスイッチ用配線の取り回しも考えなくてよくなって、基盤に取り付けるだけでOKとなった。

おかげで難問(←導入編参照)が次々と一気に解決し、組み込み可能なサイズの構成にできました。
今回の自作放電器は、傾斜スイッチの存在がなかったら実現しなかったでしょう。


とはいえ、そもそも最初から、これを使おうと思ってたわけでないんです。
より小さなスイッチないかと探してた時に、電子部品の店で磁力スイッチを見たのがきっかけで閃いた。
「そうか!外から押さなくても済む方法を考えればいいんだ!」

Eurekaと走り出したい気持ちを抑えながら、磁力だとめんどくさそうなので、ひとまずその場は退散。
帰宅してから磁力以外に検出可能な要素を考えたけど、センサーとしてよく見かけるような温度・光はNG。
ならば振動で反応するのがないかと、ネットを探索。

みつけたのがこんなの

中に玉が入ってて、これが動いてスイッチがONになるらしい。
傾斜スイッチというのがあるんだ〜〜〜と思って日本橋に行ったら、シリコンハウスでひっそり売られてた水銀スイッチを発見。
残念ながら写真のような傾斜スイッチや、その他の傾斜スイッチがみつからなかった。
まぁサイズ的になんとかなりそうだったので水銀スイッチを購入した。

配線図

部品が揃ったので、現物あわせでユニバーサル基板をカット。
どうやったら載るか考えて、配線が楽になりつつ、小さくまとまるかというパズルを数日繰り返した。
そして、こんな感じの絵を描いて、製作にとりかかったのでした。
(追記:元の回路図はコチラ→気の迷い 自己電源方式、オートカット電圧可変 ニッケル水素充電池・単セル放電器の製作の記事、中盤以降の『■ イーグル放電器の改造』の章にある「イーグル放電器改造専用回路図」を使用しました)

もし次があるなら「秋月 傾斜スイッチ」でググってでてくるようなスイッチの方がいいんじゃないかと。(デジットでも売ってたらしい。後日、現物確保。思ったより小さいので十分使える)

リターン求めるなら、割に合わない作業だよナ

しかし冷静に考えるとAAAアクティブメイト潰してまで作るメリットってないような気が
見た目で判断すると、LEDがムギ球に劣化したようにしか見えないし(莫

放電電流が多少増えたのと、4本中1本だけ速攻で消えたときとかに、わざわざ予備の電池突っ込んでLEDつける必要がないことぐらいか?
あ、0.9Vで本当のオートカット機能が追加されるので、各電池のバラツキを抑えるのが目的の場合は有利か。(AAAアクティブメイトはLED消えても0.54Vまで放電し続けるので、実質、装着してる間はずっと放電中。よって電池間のバラツキも維持されることに。)

それを得るのに部品代などで、だいたい+3000円。
高いか安いかは本人次第の微妙なライン。

逆に考えるんだ

温度が上がりやすい点を使って、電池やタイヤ暖めるのに使えそうだ。

タイヤウォーマーとか使ってると「こいつ、鰹か!?」と認定されそうだが、AAAアクティブメイトならカジュアルユーザーを装える。さらに知らない人は40℃ぐらいのイメージしかないだろうから、「その程度の温度なら気休めにしかならんぜよ」と油断させておいて、実は50℃〜60℃出てるとか(莫

1.5Aモデルの評判

そういえばAAAアクティブメイトの1.5Aはあまり評判よくなかったと口伝で聞いた。この前計らせて貰った1Aモデル?でも、走行後にもどって見たら0.86Vまで落ちてたので、これが1.5Aモデルなら4本全部消えるの待ってたら過放電領域を一直線。誰でも簡単に電池拷問ができちゃったおかげで、評判下がったってオチじゃないかなと推測。

その点、0.9Vで放電カットできる気の迷い式放電器は安心だ。

追記:連続放電テスト

追記:
室温27℃、送風なし状態で
満充電状態から放電すると2パック目で、57℃まで上昇。
その後57℃付近で上昇しなくなった。
この辺で発熱と放熱のバランスが取れてるのか。
電池は50℃ぐらいになってた。

送風してやれば、もうすこし下げられそう。

連続してやる場合でもファンで強制冷却すれば使えそう。

たっぷり走行した後の電池を放電する場合は50℃以下でおさまることも。