1万円以下の充放電器で強い電池を選別する方法

POWEREXのMH-C9000を使って、弱った電池を判定する方法について
おとん。さんブログの「電池の傾向」で示唆に富む情報があがってたので引用(http://blog.livedoor.jp/kame_551/archives/51437092.html)

放電開始〜2分くらい
1.3V以上をキープ出来る電池が内部抵抗が低い。
優良 2分前後維持 この時点の内部抵抗25mΩ以下
良  1分〜1分半程度維持 この時点の内部抵抗50mΩ以下
不良 1A掛けると1.3Vを下回る
この部分が充電直後の強烈なパワーを生み出すと思われます。
不良セルが混ざっていると、ここは体感しにくいかも。

(中略)

パワーの落ち込み(1.000Vを切ってから)
優良 終了電圧0.8Vまで一気に落ちる
良  両者の中間
不良 0.8Vまで時間が掛かる

MH-C9000だと1.3Vで自動で停止するような計測は不可能。
目視でチェックすれば可能だが・・・


逆に考えれば1.0Vからスタートして、0.9Vまでどのくらいの容量があったかの計測は容易。放電容量を見れば一目でわかる
ならば、あらかじめ1.00Vまでおちた状態の電池をつくればよい。
幸い、手元に気の迷い方式の放電器がある。こいつは可変抵抗で終端電圧を調整可能。これで1.0Vまで抜いた電池が作れる。

どちらがより手間が少なくて、より間違いが少ないか調べてみよう。
ということで、早速手持ちのスパークで試してみた

【1V以下容量順でソート】

ID 1V以下容量 1.3V容量
22 12mAh 22mAh
14 19mAh 38mAh
16 21mAh 24mAh
20 21mAh 10mAh
17 22mAh 32mAh
19 22mAh 6mAh
21 26mAh 16mAh
15 26mAh 26mAh
24 29mAh 26mAh
18 32mAh 20mAh
13 30mAh 34mAh
23 39mAh 20mAh


0.9Vまでの放電容量を調べる方法では、放電を1Vで止めるのだが、電池交換している間に電圧が戻ってしまうので、いまいち信頼が・・・
そのわりに、結果の放電容量の値が微妙すぎて判定に苦しむ(1.1Vからやった方がいいかもしんない)
この結果と、満充電からの数値に相関がみえれば予定通りなのだが、1.0Vの状態をうまくつくるのが難易度が高いので、この方法は断念。


残るは、満充電から判定する方法だが、1.3Vまでで判定するにはシビアすぎ。0.01Vぐらいすぐに変化するし。
もう少し放電したら落ち込みかたが滑らかになるかと思ったので、50mAh分を放電した時点の電圧を目視でチェックしてみた(これで約3分程度)

【平均&50mAh時電圧順でソート】

ID 1V以下容量 1.3V容量 50mAh時電圧 平均 放電容量
23 39mAh 20mAh 1.37->1.26 -0.11 1.32 628
19 22mAh 6mAh 1.37->1.26 -0.11 1.32 628
14 19mAh 38mAh 1.36->1.27 -0.09 1.32 628
24 29mAh 26mAh 1.36->1.25 -0.11 1.31 639
22 12mAh 22mAh 1.36->1.25 -0.11 1.30 588
17 22mAh 32mAh 1.35->1.25 -0.10 1.30 597
16 21mAh 24mAh 1.35->1.24 -0.11 1.30 612
13 30mAh 34mAh 1.34->1.24 -0.10 1.29 649
21 26mAh 16mAh 1.33->1.23 -0.10 1.28 622
20 21mAh 10mAh 1.32->1.22 -0.10 1.27 596
15 26mAh 26mAh 1.31->1.22 -0.09 1.27 632
18 32mAh 20mAh 1.27->1.21 -0.06 1.24 612

No.19なんかあきらかに計測ミス?
それならNo.18が最初は1.3Vまで20mAhあったのに、次は1.27Vってのも変。充電ミス???
再現は難しいですかね。電池の充電状態を整えることが肝のようだ。

ちなみに28mAhぐらいでおよそ2分経過しているっぽいので、25mAhや、30mAhにした方が傾向が読みやすいかもしれない。