人はカネで9割動く 読了
- 作者: 向谷匡史
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2007/11/09
- メディア: 単行本
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表題こそ「人はカネで9割動く」だが、読み終わってみると札束で顔をはたくって話ではなかった。カネの絶対値で動かしてないヨ。
人脈こそ、ビジネスマンにとって最強の武器だ。自分にスキルやキャリアがなくても、人脈さえあれば、どんな仕事もこなせる。
著者の向谷匡史(むかいだにただし)という人は週刊誌記者を経て作家になった人らしい。独特の語り口が他の追随を許さないということ。
先に引用した一文も音がいいのか、なんだか味のある文章で印象に残った。
というのもあるが、ホント言うと、引用した文を「自分にスキルがあれば、自分にキャリアがあれば、どんな仕事もこなせる」という風に読んでしもたのだ。
ちなみにこの文章の後は、人脈が豊富という人は、いろんな頼まれ事を受けることで「依頼者」がそのまま「人脈」となって広がっていく。その「人脈」同士をつなぐとことで頼まれ事を解決、つまり仕事をこなすということらしい。繋ぐ事で興行収入を得るんだそうな。
このような演出事例や、生き金の使い方、「チップ」「奢り」の心理術などが面白く読めた。無自覚にやってる部分もあるが、大半が無自覚にチャンスを棒に振ってるなぁという内容だった。一度こういう考え方に触れておくと、どこかで必要な場面がでてきても慌てず対処できる・・・かもしれない。駆け引きを楽しめるようになれば本物か。
とりあえず礼服はいいヤツを。ビジネスマンたるもの、PS3はあきらめて、筆記用具に金をかけよう、という気になった(w