人はカネで9割動く 読了

人はカネで9割動く

人はカネで9割動く

年越し用にAmazonで本を数冊仕入れたのだが、コイツが、字が大きくて読みやすく内容が興味深かったのでサクサク読めてしまった。

表題こそ「人はカネで9割動く」だが、読み終わってみると札束で顔をはたくって話ではなかった。カネの絶対値で動かしてないヨ。

人脈こそ、ビジネスマンにとって最強の武器だ。自分にスキルやキャリアがなくても、人脈さえあれば、どんな仕事もこなせる。

著者の向谷匡史(むかいだにただし)という人は週刊誌記者を経て作家になった人らしい。独特の語り口が他の追随を許さないということ。
先に引用した一文も音がいいのか、なんだか味のある文章で印象に残った。
というのもあるが、ホント言うと、引用した文を「自分にスキルがあれば、自分にキャリアがあれば、どんな仕事もこなせる」という風に読んでしもたのだ。

ちなみにこの文章の後は、人脈が豊富という人は、いろんな頼まれ事を受けることで「依頼者」がそのまま「人脈」となって広がっていく。その「人脈」同士をつなぐとことで頼まれ事を解決、つまり仕事をこなすということらしい。繋ぐ事で興行収入を得るんだそうな。


このような演出事例や、生き金の使い方、「チップ」「奢り」の心理術などが面白く読めた。無自覚にやってる部分もあるが、大半が無自覚にチャンスを棒に振ってるなぁという内容だった。一度こういう考え方に触れておくと、どこかで必要な場面がでてきても慌てず対処できる・・・かもしれない。駆け引きを楽しめるようになれば本物か。
とりあえず礼服はいいヤツを。ビジネスマンたるもの、PS3はあきらめて、筆記用具に金をかけよう、という気になった(w