フロントサスの構造
フロントサスは図のような構成となっています
各部の長さは以下の通り
A | スプリング | 伸び(Aa)4.2mm | 縮み(Ab)2.3mm |
B | スペーサー | 1.0mm | |
C | リミッタ | 足(Ca)0.5mm | 全長(Cb)4.0mm |
D | ナックル | 8.5mm | |
α | アーム間長さ | 14.3mm |
この図の通り組上げると
スプリング(A)は伸びた状態で(Aa)
α−(Aa+B+Ca+D)
=14.3 - (4.2 + 1.0 + 0.5 + 8.5)
=14.3 - 14.2
=0.1mm
というわけでややマージンを残して収まる計算
スプリング(A)が限界まで縮んだ状態(Ab)だと
(縮み状態)
α−(Ab+B+Ca+D)
=14.3 - (2.3 + 1.0 + 0.5 + 8.5)
=14.3 - 12.3
=2mm
となる。
つまり、伸び状態からの差1.9mmがストローク量となる
はずだが、ここでリミッタ(C)が干渉する。つまりアーム間長さ(α)からリミッタ(C)の全長(Cb)とナックル(D)の長さを引いた分=最大ストローク(X)以上は動けないという制限がある。
α−(Cb+D)
=14.3 - (4 + 8.5)
=1.8mm
となるので、ストローク量は1.8mm。これを超える動きはリミッタ(C)が先にぶつかるので動けなくなる。そのためスプリング(A)は0.1mm分だけ余裕が残っている状態で打ち止めとなる。